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2021年5月19日
カテゴリ:スレッドリフト, 症例写真 投稿日:2021年5月19日
こんにちは。広島のすず美容形成外科医院の岩垂鈴香です。
スレッドリフトとは、たるみの治療の1つです。
主に、頬の肉やマリオネットライン、顎のフェイスラインのたるみに効果がある治療です。
治療の原理は、溶ける糸を長めのカニューレという鈍針を用いて挿入し、持ち上げたい、たるんだお肉を糸にひっかけて後上方に持ち上げるというものです。
麻酔方法は、局所麻酔または塗る麻酔で行います。
局所麻酔の場合、糸を挿入する部位に30G程度の細い針で麻酔の注射を行います。糸が挿入される領域も局所麻酔を行います。
局所麻酔がいやという方の場合は、塗る麻酔で行う場合もあります。
糸の成分は、PDO(ポリディオキサミン)というものか、PCL(ポリカプロラクトン)というものが主体になります。
どちらも生体に親和性があり、1年から2年で溶けてなくなります。
溶けてなくなりますが、その代わり生体に異物反応が永遠に続くことがなく、感染などの合併症が起こりにくい物質です。
糸の形状ですが、モノスレッドと呼ばれる刺すだけの糸は、細くてつるっとしています。
最近は、このモノスレッドの糸の形状をコイル状にしたり、棘状にしたものもあります。
たるんだ頬の肉にたくさん細い糸を刺して、支えにするという治療です。ヒアルロン酸などでボリュームを足す治療をしたくない、小顔にしたい方に適応があります。
糸を挿入する位置は、頬やマリオネットラインなどの周囲で、顔の中心部分になります。
弱点は、糸の治療なのですが、モノスレッドの引き上げ効果は軽いものになります。
もっと強力に持ち上げたいという方の場合の糸は、棘状の少し太めの糸になってきます。
当院で使用している糸は、コグリフト、ボブリフト、Gコグ、テスリフトです。
それぞれ糸の形状は、コグリフトはささくれのようなとげ、ボブリフトは⚓状のとげ、Gコグは、コの字状のとげ、テスリフトは複雑な3次元構造のとげ、となっています。
新しい糸が出てくるたびに改良されてとげの構造が変わってきました。
値段もだんだん高くなっていますので、治療費も上がりますが、確かに新しい糸のほうがお肉を持ち上げる効果が高い気がいたします。
スレッドリフトはたくさんの糸でお肉を持ち上げる治療なので1本で効果があるというものではありません。
当院では、基本的に
コグリフトは両頬で10本~
ボブリフトは両頬で8本~
Gコグは両頬で6本~
テスリフトは両頬で4本~
として治療しています。
これらの糸の挿入部位は、こめかみやもみあげ周囲から挿入し、フェイスラインに沿って入れていきます。
スレッドリフトの効果ですが、溶ける糸なので、溶けるまでに効果はなくなってきます。だいたい1年から2年です。
スレッドリフトの効果では物足りないという方は、手術によるフェイスリフトが適応になってきます。
スレッドリフトより弱い治療が良いという方は、ヒアルロン酸やコラーゲンなどの注入治療や、最近流行のたるみの照射系(HIFU)などが適応になってきます。
ダウンタイムについてですが、どのタイプの糸であってもだいたい1週間みて頂ければ大丈夫です。
合併症ですが、痛みと腫れが主体です。ただ、糸が新しくなるたびに、痛みと腫れは減少していくように感じます。
適応がある方、手や指で顔の皮膚を持ち上げて、こうなりたいと思っている方で、手術したくない方。またはヒアルロン酸やコラーゲン、ボトックスなどの注射治療で、効果が少ないなと感じている方などです。
テスリフト4本のモニター症例です。
治療前
治療後
費用: テスリフト1本 ¥66,000
すず美容形成外科医院(広島の美容外科、形成外科、美容皮膚科、二重形成、鼻形成、しみ、しわ、たるみ)お電話は082-222-6671 HPは http://www.suzu-clinic.com メールでのお問い合わせは http://www.suzu-clinic.com/contact/index.html#mail_form